「2024年10月」の記事一覧

牛肉NG?台湾のお客様のリクエストに隠された文化的背景

ジュリアです。

インバウンドの復活に伴い、台湾のお客様から「食事への要望」や「アレルギー対応」で、「牛肉は食べないので他のお肉に変更してほしい」といったリクエストが増えていませんか?

今日は、なぜ台湾の方に牛肉を避ける人が多いのか、その理由についてお話ししたいと思います。


まず言えることは、これらのリクエストの背景には、アレルギーが原因ではないことがほとんどです。台湾で牛肉を食べない主な理由は、歴史的および文化的な背景に由来しています。

歴史的な背景
昔の台湾は農業社会で、牛は農作業に欠かせない大切なパートナーでした。そのため、牛を食べることは、家族や社会にとって大切な仲間を失うことを意味し、長い間敬遠されてきました。この文化的な価値観は、現在でも根強く残っています。

運気の低下を防ぐため
風水や運気を大切にする台湾の人々の中には、牛肉を食べることで運気が下がるという考え方を持つ方もいます。特に、一部の人々は牛を神聖視しており、運気の低下を防ぐために牛肉を避ける傾向が強いです。

神様への誓いの一環
宗教的な理由から、神様に誓いを立てる際に牛肉やその他の肉類を一切食べないと誓う人もいます。これは神様への感謝や祈願の一環として行われるもので、例えば家族やペットの健康を祈り、その代償として「5年間肉を食べない」や「一生肉を食べない」といった誓いを立てることがあります。


このように、台湾で牛肉を食べない理由は、アレルギーではなく、歴史的な文化や信仰に基づいたものが多いのです。お客様の要望を尊重し、こうした背景を理解することで、より良いサービスの提供が可能になるでしょう。


弊社では、台湾のお客様への集客サポートや海外サイトでのノウハウ提供を行っております。

ぜひお気軽にご相談ください。

台湾版お盆休み:清明節

こんにちは、ジュリアです。 

皆さん、お盆休みはいかがお過ごしでしたか? 

お盆は日本の重要な休日で、多くの人々が帰省したり、家族で集まって食事をしたりします。台湾にもお盆のような休みがあります。それは「清明節」(チンミンジエ)です。

「清明節」は、旧暦の春分の日から15日後にあたる節句で、日本と同じように家族や親戚と一緒に先祖の墓参りをする日です。(一般的には4月4日から5日の間になります。)日本とはいくつか違いがあります。今回は「清明節」に食べるものについてご紹介したいと思います。

台湾の「清明節」に、ほとんどの人が食べるものは春巻きです。台湾の伝統的な春巻きは、日本でよく見られる揚げた春巻きとは異なり、「潤餅」(ルンビン)と呼ばれる生春巻きが一般的です。

クレープのような柔らかい皮を使い、その皮はクレープの生地よりもさらに薄く、非常に破れやすいのが特徴です。この春巻きには、キャベツ、もやし、きゅうり、人参、卵、台湾ソーセージ、豆乾(台湾の干し豆腐)など、豊富な具材が包まれています。

ソースについては、地域によって異なる風味が楽しめますが、私の出身である台湾南部では、ピーナッツパウダーと砂糖を加えた甘くて香ばしいソースが定番です。このソースが春巻きの味わいをさらに引き立てます。

(画像の提供元:iStock)

清明節の際には、家族が集まって自分好みの春巻きを作るのが伝統ですが、清明節以外の日でも夜市で手軽に購入することができます。台湾を訪れる際は、ぜひこの独特の味を試してみてください。

台湾の清明節は旧暦で行われるため、毎年日付が異なります。最近では、多くの台湾の家庭が清明節の前にお墓参りを済ませ、連休を利用して日本などへ観光に出かけることが増えています。このような機会を捉え、台湾の連休や旧正月などのタイミングに合わせて、台湾からの観光客を集めたいとお考えの宿泊施設に対して、海外OTAの運用代行を活用することを当社がサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。